30日の米ニューヨーク株式市場は、主要3指数が揃って下落した。インテルが発表した第4四半期の業績見通しが市場の期待を下回ったほか、アマゾンも決算発表で大規模な投資に伴う現金支出負担が懸念され、ハイテク株が軟調に推移した。半導体やデータセンター関連銘柄の下落幅が大きく、一方で医薬品、生活必需品、通信セクターは総じて上昇した。
この日のダウ工業株30種平均は前日比572.25ドル(1.09%)安の5万1770.31ドルで引けた。S&P500種株価指数は140.32ポイント(1.82%)安の7580.07、ナスダック総合株価指数は747.73ポイント(2.86%)安の2万5437.00で終了した。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は約7.2%急落した。
インテルの株価は一時約29%急落した。前日の市場終了後に提示した第4四半期の売上高見通しは150億〜160億ドル、調整後1株当たり利益(EPS)は0.25ドルで、市場予想の売上高171億ドル、調整後EPS 0.43ドルの双方に届かなかった。
第3四半期の成長だけでは、今後の業績に対する懸念を払拭できなかった。インテルの四半期売上高は前年同期比21%増の165億ドルで、データセンター・AI部門の売上高も78%増加した。一方でPC関連事業の売上高は5%減少した。同社はPC市場の低迷が少なくとも来年前半まで続くと見込んでいる。
半導体セクターでは、インテル以外も主要銘柄が揃って下落した。AMDは10.88%、クアルコムは11.12%それぞれ下落した。エヌビディアとブロードコムはそれぞれ4.22%、5.48%安、メモリー大手のマイクロンも5.30%下落した。
下落基調は半導体製造装置やサーバー、ストレージ企業にも波及した。アプライド・マテリアルズとラムリサーチはそれぞれ7.49%、6.01%安。デル・テクノロジーズは10.77%、サンディスクは13.47%急落した。クラウドインフラ事業を拡大中のオラクルも6.37%下落した。
アマゾンは第3四半期の売上高とEPSが市場予想を下回り、AI投資に伴う資金負担も露呈した。クラウド事業のアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)の売上高は約460億ドルと前年同期比39%増加したが、9月末までの過去12カ月間のフリーキャッシュフロー(FCF)は424億ドルの純流出を記録した。1年前の同期間に148億ドルの純流入を記録していた状況から、マイナスに転じた。
アマゾンは、AI投資を中心とした有形固定資産への支出増によりFCFが減少したと説明した。今年のキャッシュベースの設備投資見通しは約2200億ドルで据え置いた。アマゾンの株価はこの日、約1.4%下落した。
大型ハイテク株も総じて軟調だった。マイクロソフトは1.55%安、メタは1.53%安、アルファベットA株は1.40%安、アップルは1.23%安となった。半導体のみならずソフトウェアやインターネットプラットフォーム企業まで売り込まれ、ハイテク株比率の高いナスダックの下落幅が相対的に大きくなった。
ハイテク株以外では業種間で明暗が分かれた。医薬品株では、前日の決算発表後に強気な展開が続くイーライリリーが3.19%高。メルクは2.18%高、ファイザーは1.90%高となった。生活必需品ではウォルマートが1.86%高、コストコが1.63%高、ペプシコが2.65%高となった。
通信株では、28日に市場予想を上回る第3四半期決算を発表し、通期のキャッシュフロー見通しを引き上げたTモバイルが6.21%上昇した。ベライゾンも2.45%高となった。
エネルギー大手のエクソンモービルとシェブロンは、第3四半期の利益が市場予想を上回り、それぞれ2.16%、1.75%上昇した。一方、金融株ではJPモルガン・チェースが1.90%安、バンク・オブ・アメリカが2.21%安、ゴールドマン・サックスが3.58%安となった。
債券市場では安全資産を求める動きが強まり、米国債価格が上昇した。トレードウェブの集計によると、10年物米国債利回りは前日比約0.06%ポイント低い年4.928%で取引を終えた。
週間ベースではダウが約0.9%、S&P500が0.6%、ナスダックが2.0%の下落となった。10月単月ではナスダックが5.3%安となり、昨年3月以来の最大の月間下落幅を記録した。S&P500は0.9%安だった一方、ダウは1.7%上昇した。







