光通信・スイッチの需要拡大を反映…従前の見通しより20億ドル引き上げ
カスタム半導体も成長期待…2029年度売上高目標120億ドル以上
マーベル・テクノロジーが、人工知能(AI)データセンター向けの光通信・スイッチの需要拡大を追い風に、2028年度の売上高見通しを約200億ドルに引き上げた。AIインフラにおいて大規模データを高速で送受信するための接続技術の重要性が増すにつれ、関連半導体事業の成長期待も高まっている。
マーベルは6日(現地時間)、米ニューヨークで開催された投資家向けイベントで、2028年度の売上高見通しを従来の180億ドルから20億ドル上方修正した。マーベルのマット・マーフィー最高経営責任者(CEO)は、光通信およびスイッチ事業の需要拡大が今回の見通し引き上げを支えたと説明した。
これらの製品は、データセンター内の演算装置とメモリ、サーバーの間でデータを伝送する役割を担う。AIの演算規模が拡大するほど、データ転送速度や電力効率も重要になる。マーベルは光通信半導体、ネットワークスイッチ、メモリ接続ソリューションを供給し、こうした需要に対応している。
接続技術の需要増加に伴い、同社が予想するデータセンター事業の成長スピードも加速した。マーベルは2028年度のデータセンター売上高を約180億ドルと予測した。全体売上高見通しの約90%に相当し、従来2029年度の目標として掲げていた規模に約1年前倒しで到達する見通しを示した。
マーベルは、こうした事業機会が顧客ごとの要望に合わせて設計するカスタム半導体にも拡大していると説明した。顧客企業のAI演算チップに加え、周辺のネットワーク・メモリ・ストレージ・セキュリティ機能を担当する半導体に至るまで、カスタム設計の需要が増加しているという。これを反映し、2029年度のカスタム半導体売上高目標を従来の100億ドル以上から120億ドル以上に引き上げた。
光通信やカスタム半導体などを中長期の成長の軸に据えるマーベルは、2031年度の全体売上高目標としても700億〜900億ドルを提示した。2026年度の売上高は約82億ドルであり、同社は2031年度まで年平均約55〜60%の売上成長を目標として掲げた。
同社は、長期目標を既存の顧客および製品別の事業計画に基づいて算出したと説明した。目標達成に向けては、開発中製品の量産と供給拡大が伴う必要がある。今回提示した売上規模は、こうした事業計画の履行を前提とした同社の見通しである。
成長見通しの上方修正に伴い、株価も上昇した。この日のマーベルは前取引日比5.81%高の287.01ドルで取引を終えた。







