[ニューヨーク市場・終値|10月8日] 半導体急落でナスダック1.25%安…ダウは小幅続伸
フィラデルフィア半導体株指数3.39%下落…エヌビディアやブロードコムがそろって軟調
原油急騰の中でエネルギー株上昇…国債利回りは場中上昇後に反落
ニューヨーク証券市場が8日(現地時間)、半導体株の軟調な値動きの中でまちまちの展開で取引を終えた。人工知能(AI)関連企業の売上高の期待を巡る懸念がハイテク株を圧迫し、ナスダック指数が1%超下落した。エネルギー株や生活必需品株が上昇するなど、業種別に株価の動向が分かれる中、ダウ工業株30種平均は小幅に上昇した。
この日のダウ平均は、前日終値比51.77ポイント(0.10%)高の51,231.64で取引を終えた。S&P500種指数は36.41ポイント(0.47%)安の7,765.36、ナスダック総合指数は345.35ポイント(1.25%)安の27,193.34で引けた。
半導体セクターの下落幅が際立った。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は442.44ポイント(3.39%)安の12,623.72で取引を終えた。エヌビディアが2.94%、ブロードコムが4.35%下落し、マイクロン・テクノロジーとAMDもそれぞれ4.79%、3.90%下落した。インテルは5.34%安だった。
AI関連株には、オープンAIの売上規模に関する報道が負担となった。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は、投資家に提供された資料をもとに、オープンAIの9月末時点の年換算売上高が約500億ドルと、事前に報じられた700億ドルを下回ると伝えた。年換算売上高は特定の時点の売上高を1年基準に換算した数値である。FTは、競合他社との売上算定方式の違いを調整する投資家の推計過程で格差が生じたと説明した。
ハイテク株の中でも株価の動向は分かれた。オラクルは5.48%下落し、マイクロソフトとアマゾンもそれぞれ1.35%、2.25%下落した。アルファベットとテスラはそれぞれ0.63%、0.74%安となった。一方、アップルは1.11%、パランティア・テクノロジーズは2.40%上昇した。
原油価格の急騰はインフレ懸念を強めた。中東地域の緊張やハリケーンによる米海上原油生産の支障が供給懸念を刺激した。WTI(西テキサス・インターミディエート)先物は前日比3.6%高の1バレル=91.49ドル、北海ブレント原油先物は4.1%高の104.28ドルで取引を終えた。取引時間中にドナルド・トランプ米大統領が11い月の中間選挙前にはイランを攻撃しないと表明したことで、上昇分の一部を削った。
エネルギー株は原油高の中で強含んだ。エクソンモービルは2.71%、シェブロンは3.12%上昇した。消費財株でもウォルマートが2.22%、コカ・コーラが2.27%、ペプシコが3.73%上昇した。
債券市場では、米30年国債の入札で底堅い需要が確認され、国債利回りが低下した。10年債利回りはこの日午前に関し5.35%まで上昇したが、その後5.23%水準まで低下した。
この日発表された雇用指標では、新規失業保険申請件数の減少が確認された。米労働省が発表した10月3日に終わる週の新規申請件数は19万7,000件と、前週の改定値より2,000件減少した。一方、9月26日に終わる週の継続受給者数は171万6,000件と1万7,000件増加した。
金融政策の先行きについては、10月の据え置きと年末の追加利上げに重きが置かれた。CMEグループの「フェッドウォッチ」では、10月会合での政策金利据え置きの確率が利上げ確率を上回った。12月会合までは政策金利が現在より高くなる確率が、現行水準を維持する確率よりも高く織り込まれた。







