審理開始PGR 14件中、最終決定9件…審判対象の請求項はいずれも「特許不可」
324・320番に続き313番の変形特許にもブレーキ…ハロザイムの特許負担、事実上の解消へ
アルテオジェン(196170)が皮下注射(SC)製剤技術を巡るハロザイムの特許負担から事実上解放される手順に入った。米特許審判院(PTAB)がハロザイムの特許2件に対して追加で特許不可の判断を下し、メルク(MSD)が提起した特許無効審判(PGR)は最終決定が出た9件すべてが同じ結果を記録した。
MSDが提起して審理が開始されたPGRは計14件である。このうち先に最終決定に至った9件では、一例の例外もなく審判対象の請求項の特許性が否定された。MSDはアルテオジェンのALT-B4を適用した「キイトルーダSC」を商用化しており、ハロザイムと米国で特許侵害訴訟を進行中である。
最終決定7件→9件…313番の変形特許にもブレーキ
先立って最終決定が出た7件でも、PTABは審判対象の請求項の特許性をすべて否定した。ここに今回の2件が加わり、最終決定が出た事件は9件に増えた。
今回の2事件は、ハロザイムの変形PH20技術のうちアミノ酸313番目の位置の変形を含む特許であるという共通点がある。先の事件では324番と320番の位置変形を含む特許が特許不可の判断を受けたのに続き、今回は313番の変形を含む特許2件でも同じ結果が出た。
メルクは、今回の2件の特許が保護しようとするPH20変異体の範囲が、実際の実験と特許明細書が裏付ける範囲よりも過度に広いという趣旨で問題を提起してきた。PTABは今回の2事件でも本案に残った審判対象の請求項を特許不可と判断した。
9件連続特許不可…キイトルーダSC、ハロザイムの特許障壁が大部分クリア
MSDはアルテオジェンのALT-B4を適用したキイトルーダ皮下注射製剤を商用化している。ハロザイムはMSDを相手取り米ニュージャージー連邦地裁で別途の特許侵害訴訟を進行中であり、今回のPGR対象特許も該当訴訟に関連している。
PTABの決定は各PGRで審判対象となった請求項に限定され、後続の手続きも可能である。ハロザイムのPH20関連特許全体が無効化されたという意味ではない。
現在まで審理が開始されたPGR 14件のうち9件で最終決定が出ており、いずれも審判対象の請求項の特許性が否定された。残りの5件に対するPTABの最終判断も残っている。別途、MSDが提起したIPR 3件も先月に審判が開始され手続きが進行中である。
※この記事は、ネイバー(NAVER)ブログ「Jの価値投資ストーリー」に紹介された資料を参考にし、米特許審判院(PTAB)の判決文と米特許商標庁(USPTO)の資料など関連原資料を別途確認した。







