ナスダック1.05%、S&P500指数0.66%上昇…大型テック株が主導
10月の利上げ警戒感が後退…インテル、マイクロンなど半導体株はまちまちの展開
ニューヨーク株式市場は、大型テック株の堅調な動きに支えられ上昇した。雇用増加の鈍化を受け、米連邦準備制度理事会(FRB)による10月の利上げに対する警戒感が和らぐ中、エヌビディアやマイクロソフトなどが指数を押し上げた。ナスダック総合指数は終値ベースで史上最高値を更新した。
5日(現地時間)のダウ工業株30種平均は、前営業日比90.94ドル(0.18%)高の51,267.90ドルで取引を終えた。S&P500種株価指数は51.23ポイント(0.66%)高の7,773.95、ナスダック総合指数は286.45ポイント(1.05%)高の27,477.31で引けた。S&P500も、これまでの最高値との差を約0.3%まで縮めた。
上昇の背景には、2日に発表された雇用統計以降に変化した利上げ見通しがある。米国の9月の非農業部門雇用者数の増加幅が2万9,000人にとどまり市場予想を下回ったことで、10月の利上げに対する懸念が低下した。ロイターが引用したCMEフェドウォッチによると、5日時点で市場が織り込む10月の利上げ確率は約24%となり、1週間前の約70%から大幅に低下した。
こうした中、大型テック株が相場を牽引した。エヌビディアは2.12%、ブロードコムは2.08%上昇し、マイクロソフトとメタもそれぞれ1.48%、1.90%高となった。テスラは2.20%、アルファベットは0.86%の上昇。一方、アップルとアマゾンはそれぞれ0.24%、0.05%安となり、大型テック株の中でも明暗が分かれた。
エヌビディアとブロードコムの強さが半導体セクター全体に波及することはなかった。インテルは2.63%、クアルコムは2.21%、マイクロンは1.02%、AMDは0.34%下落した。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は0.28%高の13,172.74で引け、ナスダックの上昇幅には及ばなかった。対照的に、ストレージ大手のウエスタンデジタルとシーゲイトはそれぞれ6.34%、4.49%急伸した。
テック株以外では、決済大手のビザとマスターカードがそれぞれ2.51%、2.23%上昇した。ヘルスケアセクターでは、ユナイテッドヘルスとアボット・ラボラトリーズがそれぞれ1.80%、2.67%高となった一方、メルクとブリストル・マイヤーズスクイブはそれぞれ3.30%、3.83%下落するなど、まちまちの動きとなった。
株価上昇の一方で、物価の重圧は残った。この日発表された米サプライ管理協会(ISM)の9月非製造業購買担当者景気指数(PMI)は54.9となり、前月の55.4から低下したものの、景況感の拡大と縮小の分岐点である50を上回った。サービス業の拡大ペースが緩やかになる中、支払価格指数は72.6から74.0に上昇し、2022年7月以来の高水準を記録した。企業が体感するコスト上昇圧力は依然として強い。
長期金利も上昇した。米10年債利回りは5.31%まで上昇し、10月の利上げ期待の後退とは異なる動きを見せた。当日の株式市場は、こうした金利の重圧の中でも、大型テック株を中心に上昇基調を維持した。
来週からはJPモルガン・チェースなど大手銀行の決算発表を皮切りに、第3四半期決算発表が本格化する。企業の業績と今後の見通しが株価の上昇トレンドを裏付けられるかどうかが、市場の次の関心事となる。







