サムスン電子の決算を控え半導体に売り注文…SKハイニックスのADR 6.4%下落も重荷に
原油価格の反発で米10年債利回りが5.31%まで再上昇…アジア市場は揃って軟調
主要市場の動向
① サムスン電子の決算を控え警戒感…半導体株が軟調
序盤は米長期金利の低下とAI分野の好決算への期待から上昇を試みる展開
フランスの財政リスク緩和により金利が低下したほか、AMDやマーベル・テクノロジーなど米AI関連企業の業績への自信がプラスに寄与
しかし、サムスン電子の決算発表を控えた警戒感と米メモリー株の弱さが重なり、半導体株に売りが集中
SKハイニックスのADRが6.4%下落した中、ウォン高や業績連動賞与を巡る不確実性、一部データセンター建設遅延の報道などがメモリー株の投資心理の重荷に
サムスン電子とSKハイニックスによる自社株買いが終了局面に入った点も需給上の警戒要因
② 中東情勢の緊張で原油価格反発…10年債は再び5.31%へ
サウジアラビアとフーシ派の軍事的な攻防が続き、国際原油価格が反発
空港施設の破壊など空襲関連の報道が流れ、中東情勢に対する警戒感が拡大
原油価格の上昇を受け、米10年債利回りもアジアの取引時間中に5.31%まで再び上昇
Googleのフィンランドにおけるデータセンター建設中止のニュースも、最近繰り返し指摘されているAIインフラ投資の遅延懸念を刺激
LGエレクトロニクスが市場予想を下回る決算を発表したことも、サムスン電子の決算公開を控えた市場の警戒感を高めた
③ 大型成長株に売り…製薬・エンタメ・化粧品は上昇
半導体素材・部品・装置(ソブジャン)、自動車、二次電池、通信機器など、最近の強気セクターは不振
一方で製薬、エンターテインメント、化粧品、証券、海運などには買いが流入
大型成長株から抜けた資金が一部セクターに移動し、指数下落の中でも銘柄ごとの二極化が継続
需給とセクター
外国人投資家はKOSPIで電気電子、輸送装備、金融、金属などを売り越し、化学、飲食料、流通、保険などを買い越し
機関投資家は電気電子、輸送装備を売り越し、金融、化学などを買い越し
KOSDAQでは外国人・機関ともに機械・装備と電気電子を売り越し、エンターテインメント関連株を買い越し
市況解説者の視点
サムスン電子の決算発表を控え、様子見と警戒ムードが強まりました。市場では好決算を予想していますが、絶対的な業績水準よりも、改善の流れがどれだけ続くかに注目が集まっています。
最近は半導体市況の変動が大きかっただけに、一部では長期契約を通じた利益の安定性まで確認する必要があるとの意見も出ています。これに加え、サムスン電子とSKハイニックスの自社株買い終了が近づいていることで、需給負担も反映されている様子です。
10月序盤は祝日が多く、ウィークリーオプションやオプション満期日程も序盤に集中しています。決算、原油価格、金利、自社株買い終了と複数の材料が重なり、当面は指数の変動性が続く可能性があります。
ただし、半導体市況の業績改善トレンド自体が途絶えたわけではありません。指数の変動性が高まる間も銘柄物色は続く可能性があるため、最近の強気セクターや政策・投資関連株を中心に需給の変化を確認する必要があります。
資料:市況解説者の株式物語 t.me/shmstory
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