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AIブームで変わるウォール街の基準…成長期待から収益性へ

半導体は好決算も株価は調整…AI需要は依然として堅調 ヘルスケアETFが1週間で5.35%上昇…投資先の多角化 人工知能(AI)半導体企業が記録的な業績を打ち出しているものの、ウォール街の買い越しは他業種へと拡大している。半導体株が連日下落する一方で、大手製薬会社が最高値水準まで上昇し、小売業者や中小型株も強...

AIブームで変わるウォール街の基準…成長期待から収益性へ
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半導体は好決算も株価は調整…AI需要は依然として堅調

ヘルスケアETFが1週間で5.35%上昇…投資先の多角化

人工知能(AI)半導体企業が記録的な業績を打ち出しているものの、ウォール街の買い越しは他業種へと拡大している。半導体株が連日下落する一方で、大手製薬会社が最高値水準まで上昇し、小売業者や中小型株も強含みとなった。AIの成長可能性に集中していた投資家たちが、今や企業の収益性やキャッシュ創出力まで精査し、投資対象を広げている。

AI産業の成長基調が折れたわけではない。世界最大のファウンドリ(半導体受託製造)企業であるTSMCは、第3四半期の純利益が前年同期比69%増加し、サムスン電子、SKハイニックス、マイクロンなど主要メモリ半導体企業も、広帯域メモリ(HBM)やサーバー用DRAMの需要拡大を追い風に成長を続けている。オランダの半導体製造装置メーカーASMLには、すでに2029〜2030年の装置供給を問い合わせる顧客が現れている。


半導体は7日連続下落…大手製薬株は最高値更新の行進


15日(現地時間)のニューヨーク株式市場で、ヘルスケア業種は1.84%上昇し、S&P500指数の11セクターの中で最も高い上昇率を記録した。ヘルスケア業種の上場投資信託(ETF)であるXLVは、直近1週間で5.35%上昇した。

大手製薬各社の上昇が目立った。肥満治療薬市場を主導するイーライリリーは同日3.6%上昇し、過去3番目に高い終値を記録した。アッヴィも284.40ドルで取引を終え、史上最高値水準に迫った。ギリアド・サイエンシズとアムジェンも直近5営業日でそれぞれ7.7%、7.0%上昇した。

イーライリリーとアッヴィの強さの背景には、すでに確保された売上基盤がある。イーライリリーは肥満治療薬の販売拡大と後続の新薬開発を並行しており、アッヴィは主力免疫疾患治療薬「スキリージ」を中心に成長を維持している。臨床結果によって企業価値が大きく変動する開発段階のバイオ企業とは異なり、既存の医薬品から収益を上げている大手製薬会社が株価上昇を牽引した。

同じヘルスケア業種内でも差は鮮明だ。米バイオテックETFのXBIは直近1ヶ月で2.8%下落した。新薬開発に必要な資金を外部から調達しなければならない企業よりも、既存製品から現金を生み出している企業が相対的に高く評価されている。

小売大手のウォルマートも、価格競争力とオンライン事業の拡大を武器に強さを見せた。ドイツ銀行は、インフレが続くほどウォルマートの市場シェアが高まると予想し、投資評価を「買い」に引き上げた。目標株価も113ドルから136ドルに引き上げた。電子商取引や広告、会員制度など、収益性の高い事業の成長もポジティブに評価された。

上昇の波は中小型株にも波及した。S&P500等ウェイト指数関連のETFは同日1.4%、中小型株中心のラッセル2000指数は1.38%上昇した。一方で、大型ハイテク株の比率が高いナスダック指数は0.08%の上昇にとどまった。これまで少数の大型ハイテク株が主導していた米国市場において、上昇銘柄の範囲が広がっている。


史上最高益でも冷ややかな株価…AI投資費用に注がれる視線


半導体市場の状況自体は依然として強い。TSMCの第3四半期の純利益は7631億台湾ドルで、前年同期比68.7%増加した。売上高は1兆4942億台湾ドルで50.9%増となり、先端2ナノメートル(nm)工程はウェハー全体の売上の8%を占めた。売上総利益率も66.4%に達した。

半導体生産設備に対する長期需要も堅調だ。ASMLは2027〜2028年に生産能力を拡大したとしても、顧客側の装置需要をすべて満たすことは難しいと予測している。AI半導体の生産能力確保に向けた競争が数年先まで続く可能性が高まったといえる。

しかし、好決算が株価上昇を保証するものではなかった。フィラデルフィア半導体指数は15日、7営業日連続で下落した。エヌビディアは1.8%、AIサーバーメーカーのデル・テクノロジーズとヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)はそれぞれ6.9%、7.1%下落した。TSMCも史上最高四半期純益を発表しながら、米国市場では1.8%下落した。

ウォール街が注視しているのは、AI投資の規模だけではない。莫大な投資費を賄う財務余力にも視線が向けられている。AIクラウド企業コアウィーブ(CoreWeave)は、今年第2四半期の営業活動によるキャッシュフローは6億7900万ドルだったが、設備投資額は94億ドルに達した。最近、社債の流通利回りが15%を超えるなど、資金調達の負担に対する懸念も高まっている。

TSMCが高い利益率を維持しながら先端半導体の生産を拡大しているのに対し、AIデータセンター運営企業は施設と装置に先に投資した後、長期間かけて費用を回収しなければならない。AI産業の中でも、半導体生産企業とインフラ運営企業の財務状況が大きく異なる理由がここにある。

アージェント・キャピタル・マネジメントのポートフォリオ・マネージャー、ジェド・エラーブルック氏は「AI関連企業が米国経済と株式市場の成長を牽引しているが、投資家は過去のハイテク株ブームの時とは異なり、慎重かつ選別的な態度を見せている」と指摘した。

AI半導体の需要が堅調であるという事実と、AI関連株が今後も市場を独走し続けるかは別問題だ。ウォール街は大規模な投資を続けるAI企業の財務余力を注視する一方、製薬や小売など他の産業で新たな成長機会を探っている。

MARKET Times

MTIMES Global Editorial Statement

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